社会人1年目の平均貯金額はいくら?平均年収・手取り額も解説
- 社会人1年目はどれくらい貯金すべき?
- 社会人1年目の自分の年収は平均より高い?
といった疑問をお持ちではありませんか。
社会人1年目で、年収や貯金などのお金事情や将来のキャリアについて不安を持っている方もいるのではないかと思います。
この記事では、社会人1年目の目安となる貯金額や年収・手取り額の平均的な水準について解説します。
この記事を通して、自分の今の貯金事情が客観的に把握でき、今後の生活費用について考えるきっかけになります。
社会人1年目から、自分の給与に合った適正な貯金を計画的にできるようにしましょう。
Contents
社会人1年目の平均貯金額
社会人1年目の平均の貯金額を解説していきます。
貯金額には、資産という考え方と預貯金という考え方の2つがあります。
資産は、貯金として蓄えている現金だけではなく、お金に換金できる財産の事をいいます。つまり個人や事業主が所有する財産全体を指します。
預貯金は、言葉の通り、貯金として蓄えている現金のことです。
最近は、お金を資産として溜める方も多くなっているため、この2つの平均額を世帯人数別に紹介します。
▼20代の平均資産額と預貯金額
資産の種類 | 単身世帯
()内は全体に占める割合 |
2人以上世帯
()内は全体に占める割合 |
資産保有額の合計 | 113万円 | 292万円 |
預貯金 | 77万円 (68%) | 165万円 (57%) |
預貯金以外 | 36万円(32%) | 127万円 (43%) |
預貯金以外の項目は、保険、株式などです。
社会人1年目の平均預貯金額
まずは、預貯金額の目安について解説していきます。
20代単身の場合、平均預貯金額は77万円となります。資産額の中央値が8万円なので、預金額の中央値は5万円程度(資産額の中央値8万円×資産に占める預貯金の割合68%)と考えられます。
20代全体の平均預貯金額はやや高いですが、社会人1年目の貯金した金額の平均値は45万円となっています(引用:「社会人1年目と2年目の意識調査2020」ソニー生命調べ)。
したがって社会人1年目の場合、預金額が50万円程度あると、安心できる水準といえるでしょう。
社会人1年目の平均資産額
次に平均資産額について、詳しく解説していきます。
20代単身の場合、平均資産額は113万円です。ただし、平均資産額が100万円未満の方も多く、中央値は8万円でした。
預貯金以外は36万円ほどあり、構成費として最も多いのは、株式でした。20代から、株式投資などを中心に貯蓄のあり方が変化していることがわかります。その他、多い割合としては、生命保険、株式、投資信託でした。
2人以上世帯になると、平均資産が増えると共に、預貯金以外の割合が増加します。生命保険の割合が大きくなるからです。2人以上世帯では、家族を養う必要が出てくるため、保険へ投資する金額が増えるのです。
全資産額のうち、預貯金以外の保有割合は30〜40%程度が平均程度のため、利回りの低い預貯金として貯蓄しておくのではなく、利回りの高い他の金融商品に投資している人が多いようです。
社会人1年目が毎月貯金すべき金額の目安
社会人1年目の平均資産(貯金)額は45万円でした。
社会人2年目に聞いた調査によると、30歳時点の目標貯蓄額の平均は614万円です。(引用:「社会人1年目と2年目の意識調査2020」ソニー生命調べ)
結婚やマイホームの購入、老後の備えなど、将来のライフイベントに対応できるように、高い目標を掲げている方が多いようです。
社会人1年目の場合、50万円以上を貯金することを目安として、20代の内に500〜600万円程度の資産を保有することを目指しましょう。
では、社会人1年目で貯金額50万円を保有するために、1ヶ月あたり貯金すべき金額を紹介します。
1ヶ月あたりに換算すると、4.2万円程度の貯金が必要になります。
社会人1年目でそんなに貯金できるのといった疑問をお持ちの方も多いと思います。
しかし、1ヶ月コンスタントに貯金するわけではなく、ボーナスで一気に貯金することも可能です。
例えば、1ヶ月3万円貯金した上で、ボーナス13万円を貯金すれば、50万円程度の貯金額になります。
実際に、社会人1年目の年収・月収・手取り額でどのような生活を送れるのかを見てみましょう。
社会人1年目の平均年収
社会人1年目の平均年収を紹介します。
高卒で社会人1年目だと19歳、大卒で社会人1年目だと23歳です。
20代前半と20代後半の平均年収は以下の通りです。
年齢層 | 平均年収 |
20代前半(20歳〜24歳) | 322万円 |
20代後半(25歳〜29歳) | 403万円 |
高卒社会人1年目・19歳の場合の平均年収は300万円弱程度、大卒社会人1年目・23歳の場合は320万円弱程度といえそうです。
新卒で大手企業に入社した方の場合、入社時の月給は21万円〜25万円、年収は294万円〜350万円程度です。新卒1年目・20代前半で350万円程度稼げていれば、大手企業並みの給与を稼げているといっていいです。
年収350万円程度を超えると、社会人1年目の中では比較的高い年収といえるでしょう。
社会人1年目の手取り額
厚生労働省の統計をもとに、平均の月収や賞与、手取り額をご紹介します。
手取り給料とは、給与の総支給額から社会保険料や所得税などの「総控除額」が引かれた後に支払われる給料を指します。
年齢層 | 平均月収 | 平均年間賞与 | 平均月間手取り額 |
20代前半(20歳〜24歳) | 23.4万円 | 41.5万円 | 18.7万円 |
20代後半(25歳〜29歳) | 27.5万円 | 73.1万円 | 22.0万円 |
※引用:厚生労働省『令和2年賃金構造基本統計調査』より(正社員のみ)
高卒でも大卒でも社会人1年目では、平均手取り額は18〜20万円程度です。
つまり、社会人1年目では手取り20万円程度を超えると、平均並みの手取り額を超える水準といえるでしょう。
社会人1年目の生活費の内訳
社会人1年目での生活費の平均的な内訳を把握することで、どれくらい貯蓄できるか確認してみましょう。
社会人1年目の平均手取り額19万円の場合の、生活費の目安を紹介します。
同居人の人数・家賃を負担するか・居住地域で異なってきますが、家賃を負担・東京在住の場合の内訳を紹介します。
家賃 | 6万円 |
水道光熱費 | 1万円 |
食費 | 3万円 |
通信費 | 1万円 |
日用品費 | 2万円 |
交際費 | 3万円 |
貯金 | 3万円 |
合計 | 19万円 |
同居人の数が多ければ、各費用が増える可能性があります。
例えば、家族2人で暮らしている場合は、食費等がかさむため、家賃を抑える必要があります。手取り19万円程度だと、複数世帯の場合、貯蓄することはかなり難しくなるでしょう。
単身世帯の場合は、家賃が6万円・食費が3万円、自由に使える交際費が3万円の場合、3万円ほどの貯蓄が可能です。
ただし、社会人1年目の場合、食費や交際費を節制する難しさがあるため、ご紹介した内訳は、うまく節制できた場合のものとお考えください。社会人1年目はほとんど貯金できない場合もあります。
社会人1年目の平均手取り額で貯金可能な額は?
社会人1年目の平均手取り額19万円程度で、もし毎月3万円の貯金ができた場合、年間で36万円貯金可能です。
社会人1年目の平均賞与額が40万円程度なので、3分の1程度の13万円貯金できた場合、合計で49万円貯金できます。
したがって、現実的に社会人1年目の方が貯金可能な金額は50万円程度です。
社会人1年目の平均貯金額45万円を超える額を貯蓄していくことは十分可能なことがわかります。
1ヶ月3万円程度の貯金を目安に、計画的に貯蓄することも目標としてみてください。
社会人1年目から自分の市場価値を把握しておく
社会人1年目は年収や貯金など、金銭面に不安を持つ方も多いでしょう。
貯金したくても、給与が十分でないため、貯金できないといった悩みにぶつかる方も多いです。
そんな方は、社会人1年目から、自分の実力や給与について客観的に把握できる機会を作りましょう。
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